旅姿四人衆〜入梅前の海〜
2004年6月8日
梅雨入り前の6月7日。仕事が終わったような、終わってないような…。
そんな時間に、仕事先のお客さんと晩飯を喰いに行くことになった。
だが、俺のアパートには友人トシちゃんが遊びに来ていた。
そして今夜は更に別の予定もあったので、トシちゃんもその晩飯に同行。
赤羽のパスタ屋さんで、飯を喰らう男5人。
そして23時前、友人カズから電話が鳴り、そして今回の旅が始まる。
電話を受けた俺は、トシちゃんと二人で愛車カローラに乗り、池袋駅西口に向かう。
そこでカズと合流。久々にあったカズの腕は、仕事の関係ですげぇ硬くなってやがった。
池袋から西に向かい、環状七号線外回りを走る。ここからの目的地は、とりあえず町田。
俺たち3人は大学時代のバンド仲間。
昔の馬鹿話で大いに盛り上がりつつ、国道246号線で右折、西に向かう。
テンションが上がってきた俺たちは、車の中で奇声を発す。いつもの光景だ。
町田の手前でガソリンスタンドに寄り、「レギュラー満タン、現金で」。
町田は何回か来ているので、迷わずに目的地に到着。
目的地は、大学時代に知り合った、スのアパート。スもバンド仲間である。
日付が変わり、6月8日になっていた。
迎えたのは、睡魔と格闘しつつ、スターウォーズエピソードUを鑑賞中のス。
しかしそんなことはお構いなしに茶を要求する男3人。
眠たそうなスをそっちのけで、ネットでアロハシャツを検索する男3人。
そして1時過ぎに、俺、トシちゃん、カズ、スの4人は出発した。
行き先は伊豆。2年前にカズとスが生息していた地区である。
天気は、曇り時々雨。
爆音でCDをかけ、ノリノリ後部座席のカズとス。
伊豆を知らない運転手・俺と、助手席のトシちゃん。
適当な道案内をする後部座席野郎のせいで、いきなり道に迷う。
てか、曲がったところより前に戻りやがった。
とりあえずコンビニに寄って、気分を整える。目覚ましガムをゲット。
ついでに運転席にカズを置くことに成功。俺は助手席で体を休める。
手堅く国道を走り、なんとか国道1号線に到着。
この頃にはスが睡魔に沈められていた。俺も眠い。
しかし1号線だと、箱根の山の中に入ってしまい、時間的にロスなので、外れて135号線に向かうことに。
しかしうまく135号線に着けない。
で、何故か運転、俺、再び。
一度来た道を戻り、適当に右折して、うまく135号線に乗った!
と思えば、何故かすぐに別の道。混乱する俺たち。
仕方ないので、もう一度戻る。
そして有料道路方面へ!何だか面倒くさいね、神奈川の海沿いの道って。
この辺でトシちゃんが撃沈してたと思う。
寝てる二人の事を全く気にせずに、騒いでいる俺とカズ。
有料道路を三つばかり抜け、静岡県は熱海へ!
空が明るくなり始め、朝日が左手側から昇る!曇天模様で雲は多いけど、朝日はバッチリ拝めたぜ!
朝日の当たる海沿いの道って、なんだか絵になる。気分爽快。
で、その頃にトシちゃんとスが起きる。
懐かしくなって思い出話に花を咲かす、カズとス。
俺とトシちゃんには全く分からない会話だった…。
で、コンビニに寄る。ここで、俺とトシちゃんはタオルを買う。
だってさ、来るときはまさか海に入るなんて思ってなかったし。
そう、海に入るのだ。
カズ、スの案内で、伊豆の海沿いを南下。
赤沢という所に着いた。時刻、6時。
そこは海沿いに温泉があり、海岸も両サイドが磯になっていて、ちょっとしたプライベートビーチみたいになっている。
まず、温泉。少しぬるいが風呂としては十分な温度だった。
温泉は無料、露天で、大きさは1.5m×3mくらいだろうか。
適度に暖まったら、海へ!水温は冷たい!冷たい!!天気も曇天、たまに小雨。
が、段々と水温に慣れ、動きまくっているうちに、平気になってきた!
ちなみに俺とトシちゃんは、パンツをそのまま海パン代わりにしている。
海岸で戯れる、男4人。年甲斐もなくはしゃぎました。
そのうち、温泉からお湯が出てきたようで、もう一度温泉に浸かりに行く。
今度の湯はさっきより暖かい。風呂で車と海の疲れを癒す。同時に眠気も襲う。
7時半頃に車でコンビニに向かい、軽く腹を満たす。
次なる目的は、アロハシャツ。俺が買いたいアロハがあったので、それを買いに行く。
が、その店は10時開店なので、それまでどこかで寝ることにした。
運転をスに任せ、後部座席でまどろむ俺。
一度コンビニの駐車場で全員寝始めたが、なんと曇天が嘘のように晴れ出した!
そのせいでみんなが目を覚ます。車の中だから暑い。
というわけで、場所を変えて日陰のある砂利の駐車場に逃げ込む。
だが俺は、眠いのにどうも寝られず、車から降りる。
ちなみに俺とトシちゃんはノーパンだ。パンツとタオルをここで干す。
10時!アロハを買いに向かう。行き先はユニーだ。
こんなところにアロハが売っているなんて!
確かに売っている、アロハシャツ。買いたいアロハのメーカーの、別のアロハはあるが、欲しいアロハそのものはなかった…。
仕方がないので断念、帰り道に横浜当たりで買うと決意。俺の知らない店だが。
一同は100円ショップに向かう。
俺とトシちゃんは、換えのパンツとビーチサンダルを買う。カズもビーチサンダルを。
そして朝飯とばかりに回転寿司に乗り込む。時刻は11時。
ここは、なんと伊勢エビのみそ汁がサービスで付いてきた!
5皿喰った俺は、再び眠気に襲われ、溶けていた。
そんな折、エビの上半身を俺の頭に乗せる、ス。
もはや抵抗する気力もなく、むしろ自分でもエビの上半身を追加。
とどめにエビの下半身を口に突っ込まれる。

寿司屋を出ると、再び曇天。ちょっと待ってくれよ、もう一度海に飛び込む予定だったのに。
しかし予定変更せず、先ほどの海岸へ向かう。
朝より海水が冷たく感じる。で、まず温泉に入ることにした。
そして海!冷たいが、足下から徐々にならして、最後に飛び込む!
俺から海で戯れ出したが、そのうちみんなも海に入ってきた!
親子連れがいたが、そんなのも関係なしに暴れた!叫んだ!疲れた。
気が付けば泥合戦。海水の下に眠る砂を手に、頭にダンク!身体にアタック!
スは口や鼻の中まで浸食され、一時呼吸困難になったそうな。
パンツの中まで砂が入っている。
そろそろ温泉に入ろうとしていたら、変なオッサンに先に入られて、なかなか海岸から温泉に戻れない俺たち。
仕方ないので泥合戦。相撲も取った。穴も掘った。はしゃいだ。
オッサンが去り、俺たちはようやく温泉に戻ってきた。
そう言えばそのオッサンと二言三言話をしたが、どうやらもう海開きをしたらしい。
冷たい海水に身を委ねていたせいか、温泉が妙に熱く感じる。
しかし。
俺たちが温泉から上がり、これからどうしようか迷っていた時である。時刻は2時前。
なんと太陽が出てきた!
雲の向こうの青空と共に、顔を出したのだ!
俺は迷いもせず、もう一度海パン代わりのパンツ一丁になって、海に飛び込んだ!
温泉に入ったりしたので、また海水が冷たく感じる。が、すぐに慣らして飛び込んだ!
身体に海水を付けての日焼けが、最もナチュラルな日焼けと思う俺は、ここぞとばかりに海で暴れた。
波は高い。一度は3メートルほどの波も来た。そんな波に、飛び込む!突っ込む!仁王立ち!
トシちゃんとスは持ってきた漫画・ワンピースで読書タイムだったが、俺とカズは日光海水浴!
今度はカップルが海岸に来ていた。どうやらデジカメか何かで写真を撮られたっぽいが…。
全然関係ないですけどね。
その後、温泉に浸かり、上がったら4時頃。
スの案内で「油そば」なるものを喰いに行く。
さすがに疲れた俺は、後部座席で眠る。そして気が付けばその油そば屋。
油そばというのは、汁がないラーメンみたいな感じで、なんと酢を加えることによって旨味が出る。
酢は自分で好みの量をかける。珍味を味わいました。
帰り道は俺が運転。
ま、大体こういう時のパターンって決まってるんですよね…運転手以外の全員が眠る。
道は迷わないけどさ、なんだか、ねぇ。トシちゃんが割と粘ってくれたけど、やっぱり落ちた。
俺は目覚ましガムを頻繁に投入しながら運転を続ける。俺だって眠いんだ。
熱海を抜け、有料、有料、有料で横浜に向かう!急がなければアロハが買えない!店が閉まる!
横浜の手前で目を覚ましたトシちゃん。横浜住まいのトシちゃんに、道を聞く。
知らんの一言で一蹴された。
ほとんど勘を頼りに走る。また有料。その頃にはみんな目を覚ましていた。
1号線を上り、横浜は桜木町を目指す。更に有料に乗ったら、うまく桜木町方面へ抜けることが出来た!
トシちゃんの案内でみなとみらい方面へ向かい、とどめにカズの案内で「ワールドポーターズ」へ到着!
そして3階のアロハ屋へ!
ハッキリ言って俺は感動した。こんなにアロハシャツが売っている店は他に見たことがない。
1号店がハワイにあり、2号店がここだそうだ。
店の名前は、申し訳ないことに覚えてないです。もう、月下アロハ買えることにそんな余裕はありませんでした。
目的のアロハはあった!サイズもピッタリ!迷いなく買う。

『月下美人』、ネイビー。
他にも、スの家のネットで見たアロハもほとんどあったりで、金をもっと持ってたらヤバかった。
アロハシャツの本も一冊買いました。
各自買うものを買ったら、一路横浜駅へ。
ここでトシちゃんとスとお別れ。お疲れさまでした。
そして国道246号線へ向かい、川崎市内でカズを下ろす。お疲れさまでした。
環状8号線で一人浦和へと向かう俺。事故らないように、緊張を保ちながらどうにか帰宅成功!
しかし良いところだった…もう一度行きたいですね。海と温泉と私。
梅雨明けにまた行くぞー!
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